島根に来たら絶対見てほしい!『石見神楽』の魅力をトコトン解説!

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10月25日放送の日本テレビ系「秘密のケンミンショー」にて、島根県西部に伝わる石見神楽について特集されていましたね。

島根の話題はただでさえ全国放送で取り上げてもらえることが少ないので、島根県民、特に西部の人たちは狂喜乱舞したのではないでしょうか?

今日は私も大好きな「石見神楽」について掘り下げてみたいと思います。

石見神楽って何?他の地域の神楽と何が違うの?

八幡

石見神楽の演目『八幡』

石見神楽(いわみかぐら)とは神楽の様式のひとつである。島根県西部(石見地方)と広島県北西部(安芸地方北部)において伝統芸能として受け継がれている。日本神話などを題材とし、演劇の要素を持つ。

wikipedia『石見神楽』より

神楽自体は、全国に伝わる伝統芸能ですが、石見神楽は違うのです!全く別物です

本来神楽というのは、現在のように娯楽の対象ではあったものの、神職によって舞われる”神事舞”が基本でした。これは室町時代から舞われていたようです。

しかし明治初期の「神職演舞禁止令」によって、神職が神楽を舞うことができなくなり、次第に一般庶民たちに移行していきます。その後、能や歌舞伎、大衆演劇の影響を受けていいた神楽は次第に演劇性、娯楽性を増していき、近代的な装置なども使用したステージ映えのする形へと変化しました。

激しいお囃子に合わせて、派手な衣装と重厚なお面を身に着けた舞人が、勇壮華麗に舞う!

石見神楽はこれが基本です。

老若男女関係なく盛り上がるのです。

神楽を舞う人も、幼稚園くらいの子であったり、金髪の一見やんちゃそうなおにーちゃんだったり幅広いのです。

何故石見の人はそれほどまでに熱中するのか?

前項で記載したように、石見神楽は、一端は消滅しかけた神楽を庶民の力で守り、繁栄させてきた石見地方の宝であり魂なのです!

さらに演目は子供でも分かりやすい勧善懲悪ものが多いところも人気の秘密かもしれません。

ですが、子供たちが必ずしも「神(シン)」=ヒーロー側の方が好きというわけでは無く、鬼の持つ棒「鬼棒(“ザイ”とも呼ばれます)」をもって舞いたい。花火や煙を出したいというような憧れで神楽を始めたという子も多く、「神」側にも「悪」側にも魅力があるからこそ石見人は熱狂するのです。

熱中具合はそれはもうものすごいです。細胞レベルに染み込んでます。

追っかけとか普通にいます。A○B48じゃないですが、すぐ会いに行けるアイドルなのです。

石見神楽の主な演目

石見神楽では主に「神事舞」と「能舞」に分かれます。

「神事舞」は、かつて神職によって舞われてきた古来よりの神楽の性格を受け継いでいます。

「能舞」は、日本神話や古事記、民話を基にした舞台性の強い舞となっています。

全演目は紹介しきれないので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。

神事舞

塩祓い

石見神楽の演目『塩祓い』

塩祓しおはらい 神の迎える前に、その場を清めるための舞。神社で行われる奉納神楽では、1番最初の演目となる。東西南北を清めることから『四方祓い』と呼ばれることも。
神迎かみむかえ 神のご降臨を願う舞。東西南北と中央の五方の天の神、地の神にご降臨を願う舞。
儀式舞としては最も重要とされる。

など

「神楽」の本来の目的である、神々にお楽しみいただく、喜んでいただくということから、ますはその場を清め、神々を迎えるための舞です。

神話劇

八岐大蛇

石見神楽の演目『八岐大蛇』

八幡はちまん

全国4万社と言われる八幡宮の威徳を讃える演目。
八幡麻呂が神通の弓で異国から攻めてきた第六天悪魔王を退治する。

大江山おおえやま

御伽草紙の「源頼光の酒吞童子退治」を神楽化した演目。
演目の中ではかなりの大作となっていて、大人数での立ち会いは見ものです。

恵比寿えびす 出雲國美保神社の御祭神である、釣りが大好きな事代主の鯛釣りの様子を神楽化。
撒き餌に見立てて飴を巻くのが恒例で、慶事の際などにも上演される縁起の良い演目。
八岐大蛇やまたのおろち 須佐之男命による八岐大蛇退治の演目。
石見神楽の中では最も大掛かりな大蛇が火や煙を吐きながら所狭しと暴れまわります。

最も有名なものは、『八岐大蛇(やまたのおろち)』でしょう。出雲神話のハイライト的存在の神話です。

特筆すべきは、大蛇の体です。

竹と和紙でできている提灯型の蛇胴を使うことで、とぐろを巻いたり、時には観客に巻きついたりといった技を可能にします。

ただ、演者の体を出来るだけ見えないように操るには熟練のテクニックが必要ですなのです。

石見神楽はどこで見られるの?

実は石見神楽は、年中どこでも見られます。

石見神楽公式サイトに詳細なスケジュールがあります。

石見神楽公式ホームページ

お祭りなどで催される『奉納神楽』

石見地方ではこの時期であれば毎週末どこかの神社のお祭り奉納舞が催されています。

石見神楽はステージやホールなどで上演されることも多く、その煌びやかさからとてもステージ映えするので楽しく見られるのですが、やはりその真価を発揮するのは神社で行われる奉納舞です。

場所によっては、『夜明け舞』といって、夜7:00頃から明け方5:00頃まで舞われるところもあります。

地元の方などは皆さん毛布や食べ物などを持ち込んで思い思いに楽しんでおられます。中には寝ながら見ている方も!

眠たくなってうとうとしながら耳に入ってくるお囃子がまた心地よいのです!

観光地などでも開催される『定期公演』

石見の各地で、毎週末に定期公演が全12ヶ所で開催されています。

※年中開催しているところと、期間を限定して開催しているところがありますのでご注意ください。

ステージやホールでも見られる『競演大会』

エンターテイメント性の強い石見神楽は、ステージやホールでもよく舞われます。

特に、お隣広島県も神楽がとても盛んな地域で、石見神楽と広島神楽の合同で行われる大会などは、各地域、各社中(神楽を舞う団体)の特色が一度に見られて得した気分になります。

広島の県境にある安芸高田市には、『神楽門前湯治村』という神楽のために特化した宿泊もできるテーマパークがあるのです。ここには大きな舞台があり、よく大会や、夏には全国の神楽高校生が一堂に会する『神楽甲子園』というイベントも開催されます。

島根に行かないと見られないの?

実は石見神楽はそのエンターテイメント性から、各県からお呼びがかかります。

最近では海外にも進出しており、その人気はとどまるところを知りません。

東京には『石見神楽東京社中』という団体もあり、イベントや結婚式などでも舞を披露されているようです。

『石見神楽なにわ館』が2019年2月にオープン!

大阪府浪速区に、2019年2月『石見神楽なにわ館』がオープンします。

石見神楽の上演施設となっており、グッズ販売なども行うようです。

さらに!専属の社中を立ち上げるとのことで、奏楽、舞い手を一般から応募されるそうです!

大阪は外国人観光客も多いですので、石見神楽のさらなるアピールに繋がりそうですね!

募集ページも解説されていましたのでご案内しておきます。

石見の神楽愛はハンパじゃない!

石見の人は神楽が無いと生きてはいけないでしょうねきっと(笑)

というくらい本当に神楽が大好きです!

島根(特に西部)に来られた際には是非一度石見神楽をご覧になってみてください。

きっとその迫力に圧倒されるはずですよ!

最後までご覧いただきありがとうございました!