神在月の出雲詣りを地元神主が解説!

神道のお話
日程の間違いについて謝罪

当記事は、10月7日に公開させて頂きましたが、後述いたします「万久千神社(まんくせんじんじゃ)」様の神在祭日程について間違いがございました。

誤:11月17日〜26日
正:11月24日〜12月3日(旧暦10月17日〜26日)

関係者の方々、また当記事をお読み下さいました方々、大変ご迷惑をお掛けいたしましたことをお詫び申し上げます。

早いもので10月ですね。

全国では神無月と呼ばれますが、皆様もご存知のとおり、島根県出雲市だけは「神在月」と呼ばれます。

この時期に全国の神様(伊勢神宮の天照大御神様は来られません!)が出雲に参集され、来年の「」を話し合うこと(神議りかむはかり)に由来します。

神在月の出雲市、特に出雲大社は全国の神様が参集されることから、10月中に大社詣りの計画を立てている方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?

しかしちょっと待って下さい!!

実は10月中は良いタイミングでは無いんです!

神在月の出雲詣りについて詳しく説明いたします!

※誤解の無いように申し上げておきますが、私「くらまる」は出雲大社の神主ではございません。地元神社の神主ですので悪しからず・・

10月は神様がいない!?「神在月」っていつからいつまで?

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、10月のことを「神在月」というのは、旧暦からの習いです。つまり、本来の全国の神様が参集され話し合われる時期は、旧暦の10月なのです。その時期は毎年少し変わります。

2018年神在月

旧暦:10月1日〜29日

新暦:11月8日(木)〜12月6日(木)

なんと10月にはまだ全国の神様は出雲にはお集まりになられていないのです。

そのうち、神様が神議りをなされる”神在祭”の期間は意外と短い期間なのです。

ここがポイント💡

出雲にいらっしゃった神様ですが、滞在先は出雲大社だけではありません。

この4か所に分かれて滞在され、神議りかむはかりの時に出雲大社上宮へ参集され、会議をされます。

この4社は神在月期間中、特別なスケジュールでお祭りを奉仕します。

最も有名な出雲大社のスケジュールを見て見ましょう。

八百万の神々「神在月」スケジュール(出雲大社)

11月17日(土)午後7時 神迎神事(かみむかえしんじ)神迎祭(かみむかえさい)

出雲大社から西に約1キロ離れた場所に、日本海に面する「稲佐の浜」があります。

全国の神様は稲佐の浜から出雲へ入られます。

神迎え神事の後、神々は「龍蛇神(りゅうじゃじん)さま」の先導で出雲大社へと向かわれ、日本一大きな注連縄で有名な出雲大社神楽殿にて”神迎祭”で出雲大社へ迎えられるのです。

ちなみに稲佐の浜で行われる神迎神事には一般の方も参加することが出来ます。

その際は、午後6時以降から稲佐の浜入り口にて「神迎御幣(かみむかえごへい)」を神職、あるいは巫女がお配りしています。

御幣 ※この写真は「神迎御幣」ではありません

神迎御幣を持って神事に参加し、全国の神々のお蔭(おかげ)を頂きましょう。

11月18日(日)午前9時 神在祭(かみありさい)

出雲大社の御祭神である「大国主大神」様は、目にはみえない「神事(かくれたること)幽事(かくりごと)」を司る神様であり、人々の御縁を結ばれる神さま「縁結の神様」として広く世に知られています。

神在祭(かみありさい)」ではお集いになられた神々の会議「神議りかむはかり」の主宰をおつとめになられます。

11月18日(日)午前11時 龍蛇神講大祭(りゅうじゃじんこうたいさい)

このお祭りは「神在月」期間中にご奉仕されるお祭りの中で、少し性質が異なります。

神迎祭の際、神々の伝道役となっていた「龍蛇神(りゅうじゃじん)さま」をお祭りするもので、龍蛇神さまを信仰される方々の組織である「龍蛇神講(りゅうじゃじんこう)」へ加入されている方しか参加できないお祭りです。

興味のある方は「出雲大社教(いずもおおやしろきょう)」のホームページをご確認ください。

11月22日(木)、24日(金)午前10時  神在祭(かみありさい)縁結大祭(えんむすびたいさい)

日本一の縁結パワースポットの最も「幸縁(こうえん)結び」の御力が高まるこの期間中に行われる「縁結大祭」に参列して、「人の縁」「仕事の縁」など様々な「縁」をお願いしましょう。

神様にお祈りするマナーとして、「過去」には「感謝」、「現在」の事は「報告」、「未来」を「祈願」するといいでしょう。

「いい縁がなかったー」なんて思う方もいらっしゃるでしょうが、そんなことは無いはずですよ。

「オリンピックで感動した!」とか、「旅行楽しかった!」「あのお店のスイーツ美味しかった!」とか、それも一つの「縁」なのです。

今年一年の感動に感謝して、改めて来年も良い「ご縁に恵まれますように」とお祈りしましょう。

縁結大祭は予め申し込みが必要です。定員が決まっておりますので早めに申し込みをしましょう。

〆切・・・11月10日(土)

詳しくは「出雲大社縁結大祭特設サイト」でご確認ください。

11月24日(土)午後4時 神等去出祭(からさでさい)

およそ1週間に渡る「神議りかむはかり」を終えられた神様たちをお見送りするお祭りです。

期間中お宿とされていた東西十九社を出られ、拝殿にて「神在祭」最後のお祭りです。

滞在先四社別「神在月」スケジュール

神々の滞在先は四社あるということを書きましたが、四社の「神迎神事」から「神等去出神事」までの日程は以下の通りです。

神様だって打ち上げをします!神々の「直会(なおらい)

 出雲大社で神等去出祭(からさでさい)を終えられた神々は、出雲市斐川町にある「万久千神社(まんくせんじんじゃ)」に参集され、最後に”直会(なおらい)”を催されます。

「お酒を上がらぬ神は無し」と昔から伝えられるように、神様はお酒が大好きでいらっしゃいます。

ただし、この神様の直会の時間には、人々は近づかないというのが習いのようです。

万九千神社で神等去出祭を終えた後は、神社を離れ、神様に心置きなく楽しんでいただくようにしましょう。

直会の場「万九千神社」にはあの大物芸能人夫婦もお参りされた!?

万九千神社宮司様によると、堺雅人、菅野美穂夫妻もお参りされたそうです。

堺雅人、菅野美穂夫妻といえば、極秘で出雲大社で結婚式を挙げたと噂されていましたが、その真偽の程は不明でした。

しかしこれを聞くと、やはり出雲の地で結婚式を挙げられ、出雲の地になんらかの縁を感じていらっしゃるように思います。

私はお二人とも大好きなのでなんだか嬉しいです。

神在期間の決まり事?お忌みさんとは?

出雲の地には、神在期間中に地元の方々に古くから伝わる暗黙のルールがあります。地元では「お忌みさん」と呼ばれる習慣とは、大きな音を立てない事。

神様が滞在され、会議を行われている最中は大きな音の出る歌舞音曲、喧騒、造作等は慎むようにされています。

中には、テレビもつけないようにしている、という方もいらっしゃる程です。

出雲大社周辺には、この習慣を今でも大切にされている方がたくさんいらっしゃいますので、お参りの際はできる限り「お忌みさん」を意識するように心がけましょう。

まとめ

神在月出雲参りのポイント
  • 神々が出雲にいらっしゃるのは、11月11日(日)〜12日3日(月)
  • 神魂神社、出雲大社、佐太神社、万九千神社に滞在される
  • 最後にお集まりになるのは万九千神社
  • 地元の人々は「お忌みさん」を大切にしている

ちなみに、神在期間中は出雲大社周辺は大変混雑します。「縁結大祭」の予約を取られた方は、宿泊先の確保や、当日のお出かけについては、早めの行動を心がけましょう。

どうぞお参りの際は、感謝の心を忘れずに、神々のお蔭を頂いてください。

最後までご覧いただき有難うございました!

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