神社が好きすぎて神職を目指したい人向け!神職になるにはまとめ

神社が好きすぎて神職を目指したい人向け!神職になるにはまとめ 神道のお話

ここ最近、神職の家系では無い方で、神社が好きすぎて、神社でアルバイトを始めて最終的に資格を取って神職になった、という方をよくお見かけします。(女性にもいらっしゃいます!)

後継者不足に悩む神職界にはありがたい話です。

というわけで今日は、神職の資格を取る方法のまとめです。

※興味ない人には全く面白く無い記事です。

神職ってどういうもの?

神職とは、神と人との取り持ち役となり、神社に奉職する資格を持つ人たちの総称です。

“神職”と一言で言っても、一つの神社の神職の中に

  1. 宮司(ぐうじ)
  2. (権宮司)(ごんぐうじ)
  3. 禰宜(ねぎ)
  4. 権禰宜(ごんねぎ)
  5. 出仕(しゅっし)(定義上神職としては扱われない)

と呼ばれる職位があります。※出仕に関しては、神職として扱われないのが基本です。(理由は後述)

これは「職階(しょっかい)」と言い、神社内で与えられる役割みたいなものです。

企業で例えると、

  • 宮司→社長
  • (権宮司)→副社長
  • 禰宜→専務
  • 権禰宜→部長
  • 出仕→一般社員

みたいなものでしょうか。

ちなみに権宮司を( )としているのは、権宮司を設置できるのは別表神社と呼ばれる神社に限られるからです。

“権”というのは”仮”という意味です。

別表神社とは

神職の進退などの人事を、一般神社と同様に扱っては不都合が生じるため、役職員の進退に関して特別な規定がある神社のことを指します。人事に関する規定が一般神社とは”別”という意味です。

神職の資格って何?

神職になるには、全国の神社を包括する組織である神社本庁が発行する資格が必要です。

資格にも段階があり、「階位」といいます。

  • 浄階(じょうかい)←名誉職のようなもの
  • 明階(めいかい)←別表神社の宮司・権禰宜になるために必要
  • 正階(せいかい)←別表神社の禰宜になるために必要
  • (権正階) (ごんせいかい)←一般神社の宮司なるために必要
  • 直階(ちょっかい) ←宮司にはなれない一般職のようなもの

権正階も正式な階位ではあるものの、やはり仮という意味合いがあります。

急に宮司にならなければいけないというような事情がある際に、とりあえず取る階位という位置付けです。

ちなみに”神職”の定義ですが、全国の神社を統括する神社本庁により定められている神社庁規によると「権禰宜相当以上の職員を神職といふ」と表記されています。

つまり、階位を持っていてもどこかの神社に権禰宜以上の職階で所属していないと、”神職”では無いのですね。

「出仕」が”神職”として扱われないのは、これが理由です。

神職の資格ってどうやったら取れるの?

神職の資格と取得するには、大きく分けて「無試験検定」と「試験検定」に2種類があります。

無試験検定はある決まった期間の講義などを経て資格を取得する、試験検定は多くの資格試験で見られるような一発タイプです。

無試験検定の方が取得までに時間はかかるものの、間口が広く相対的に難易度も低いです。

無試験検定

1.大学に通う

國學院大學 神道文化学科
  • 高校卒業者・・4年
  • 大学卒業者・・1年
  • 正階授与+明階検定合格

卒業と同時に正階を取得できます。さらに1段階上の資格である明階は検定合格とありますが、検定合格は自動車教習所で言う所の効果測定合格のようなもので、正式に明階を取得するには2年間の実務経験といくつか研修を受講することが必要となります。

ただし、在学中に明階総合演習を履修することで、卒業時点で明階の取得が可能です。

皇學館大學 文学部 神道学科
  • 高校卒業者・・4年
  • 大学卒業者・・1年
  • 正階授与+明階検定合格

資格取得条件などは國學院大學と同様です。

神職の資格を取得できる大学は全国にたった2校しかありませんが、神職の家系に生まれた方はもちろん、一般の方にもハードルが低く、割とポピュラーな資格取得ルートです。

別表神社と呼ばれる社格の高い神社の宮司になるには、明階が必要となるので、大きな神社の跡取りさんなんかは大学にいって明階を取得するケースが多いですね。

ただし、私立大学ということもあり、授業料もバカにならないので私は行きませんでした。

2.神職養成所に入所する

全国にはいくつか神職を養成する機関があります。

東京都 國學院大學別科(夜間)
宮城県 鹽竃神社神職養成所
山形県 出羽三山神社神職養成所
三重県 神宮研修所 
愛知県 熱田神宮学院 
京都府 京都國學院 
島根県 大社國學館

どの機関もおおむね内容は同じです。

  • 2年間の受講
  • 修了で正階が授与される
  • 高校卒業以上が入所条件
  • 全寮制

島根県の大國學館では、2年制の本科とは別に1年の「別科」というのがあります。対象は中学卒業者以上ですので全国で唯一高校卒業資格を持っていなくても神職の資格を取得できます。直階を取得できれば、本科に入り正階を取得することも可能です。

3.神職養成講習会を受講する

大学にしても、神職養成機関にしても、2年~4年というかなり長い期間ですので、すでに社会人である方などにはなかなか難しいというのが現実です。

そうした背景から神職の後継者不足不足を補うために、各神社庁(全県では無い)や國學院大學・皇學館大学において、短期集中型の正階検定講習会、権正階検定講習会、直階検定講習会の各講習会が実施されています。

実施期間は概ね1ヵ月です。

ただ、短期でハードルが低いということで受けることができるのは自分の持つ資格の一つ上のもののみです。

例)

  • 現在無資格の方→直階検定講習会
  • 現在直階の方→権正解検定講習会

つまり飛び級はできないということです。

この方法も大学と並んで社家の方には一般的な資格取得方法です。

私もこの方法で、大学1年〜3年の夏休みを消費して権正階までなんとか取得しました。

4.通信教育で取得する

神職養成の通信教育を実施しているのは「財団法人 大阪國學院」一校のみです。

直階過程(1年)と権正階過程(2年)があり、講師の指導要領に従ってレポート提出や定期試験、面接などが実施されます。

 

無試験検定のここがメリット💡
  • 種類が様々あり、自分にあった方法を選択出来る
  • ある程度長い期間が設けられているので、しっかり勉強できる
無試験検定のここがデメリット💡
  • まとまった期間通う必要があるので、仕事をしている方には難しい
  • 休みが少ない場合が多い

試験検定

試験検定については難易度が非常に高く、ここ数年の全資格取得者中1%にも満たない数値となっています。

試験検定概要
  • 年2回実施(3月、9月)
  • 受験資格
    【明階】 高卒以上及びこれと同等以上の資格を有する者、もしくは正階を有する者
    【正階】 権正階を有する者
    【権正階】 高卒以上及びこれと同等以上の資格を有する者、もしくは直階を有する者
  • 実施場所
    神社本庁、宮城県神社庁、愛知県神社庁、大阪府神社庁、福岡県神社庁(明階の検定試験は神社本庁でのみ)
  • 試験科目

      試験期間 試験科目
    明階 5日 20科目 口述試験 小論文
    正階 3日 14科目 口頭試問  
    権正階 3日 11科目 口頭試問  
試験検定のここがメリット💡
  • 長丁場の期間を拘束されることなく資格取得が出来る(明階のみ所定の実習期間を経る必要有り)
試験検定のここがデメリット💡
  • 試験難易度は相当高いので、受験料含めかなりのリスクと勉強量が必要

資格までは要らないけど神社が大好きな人向け「神社検定」

ここまでは神職を目指す人向けの内容でしたが、ただただ神社が大好きという方もいらっしゃるでしょう。

そんな方には、「神社検定」がオススメです。

神社検定(神道文化検定)は、神社が好きな方や、日本文化をもっと知りたい方のための検定です。

空前の神社ブームも影響してか、神社の参拝者は急増し、神社に対する社頭での質問も多く聞かれるようになりました。
そんな中、より多くの方々に神社についての正しい知識を学んでいただき、「日本のこころ」を再発見していただくため、神社本庁監修のもと、神社検定はスタートしました。

日本全国には、約8万の神社があります。
そしてそれら1つ1つの神社に、悠久の歴史が宿っています。
神道は、日本文化の源です。
蘊蓄(うんちく)を語りたい人も、ガイドに活用したい人も、生涯学習のテーマにしたい人も、神社検定にトライすることで、これまでアタリマエに知らなかった日本文化が、きっと見えてくるはずです。

開催は年一回(6月)となっていますが受験者は年々増えているようです。

神職でも受けておきたい検定ですね。

まとめ

神職の資格を取る方法

【無試験検定】

  1. 大学に入る
  2. 神職養成所に入所する
  3. 神職養成講習会を受講する
  4. 通信教育

自分にあった方法が選択出来るが、総じて長い期間がかかる。
難易度は高くは無い。

【試験検定】

短期間で資格取得を目指せるが、難易度は非常に高い。

【神社検定】

神職にまではなろうと思わないけど、神社が好きな方のための試験。資格取得出来るわけでは無い。